
マルチタイムフレーム分析はFXで勝つためには超重要で必須スキルである。
どのくらい重要かというとFXで稼いでいる人間は99%はマルチタイムフレーム分析を用いている。
マルチタイムフレーム分析を使っていない専業トレーダーを私は知らない。
(残りの1%は1つの時間足で勝てる天才がいるの”かも”しれない・・・)
ということであなたがこれからFXで勝っていくためにマルチタイムフレーム分析のスキルは必須なわけだが本記事ではマルチタイムフレーム分析の考え方と練習方法、実際の相場での活かし方を解説していく。
目次
マルチタイムフレーム分析とは?
勤勉なあなたは、わざわざ私が説明しなくても知っているかもしれないが復習もかねてマルチタイムフレーム分析について説明する。
マルチタイムフレーム分析とは、エントリーやエントリー方向、決済を判断する際に1つの時間足だけで判断するのではなく執行足+上位足の2つ以上の時間足を参照してエントリー・決済を判断する分析手法である。
なぜマルチタイムフレーム分析が重要なのか?
簡単に言うとマルチタイムフレーム分析をしないとエントリーした瞬間逆行するという現象に頻繁に出くわす。
いわゆる”だまし”と呼ばれる現象である。
マルチタイムフレーム分析をしなかった場合こうなる!
以下の画像を見てほしい。
この画像は5分足のチャートである。
大きな赤矢印で急上昇し上に行くかと思われたがそれを短期間で強い下落で一瞬でなかったことにしている値動きが確認できる。
この値動きの意味としては上昇が一瞬で否定されたことで「下落の勢いが強い」ということになるので売りを狙いたい場面である。
しかも上側にトレンドラインが引けてトレンドラインに沿って高値が切り下がる形で3回上昇が止められています。
これは私が行う裁量トレードの得意パターンです。
ではここで売りで入るとどうなったか?
ご覧のようにすぐに逆行して損切りとなった。
ではここのエントリーポイントを1時間足で見るとどういう状況だったのか見てみよう。
ご覧のように強い上昇の押し目の場面であった。
このように5分足でいい形に見えてもマルチタイムフレーム分析を行い上位足を確認すると絶対に売りたくない場面であったことがわかる。
これが勝てているトレーダーは絶対にマルチタイムフレーム分析をやっていると言った理由である。
マルチタイムフレーム分析の3STEP
ここからはマルチタイムフレーム分析のやり方について解説する。
マルチタイムフレーム分析は3STEPで行われる。
STEP1.エントリー、決済する時間足の決定
まず、どの時間足で最終的なエントリー・決済を判断するか決定する。
この最終的にエントリー・決済を判断する時間足を「執行足」と言う。
これはあなたの持っているエントリーロジックがあると思うのでそこまで難しいことではないと思う。
STEP2.上位足の分析
次に執行足の上位の足の分析を行う。
「どの足を確認すればいいの?」という疑問が出てくると思うので以下の表に執行足別の確認上位足の目安をまとめておく。
なお、上位足の分析は時間足の大きい足から順に行う。
1分足・・・15分足、30分足を確認
5分足・・・1時間足、4時間足を確認
15分足・・・1時間足、4時間足を確認
1時間足・・・4時間足、日足を確認
4時間足・・・日足、週足を確認
STEP3.エントリー方向or様子見を決定する
STEP2で示した上位足をインジケーターなどを使って買いでエントリーするのか、売りでエントリーするのかを上位足を見て決定する。
もちろん上位足を見た結果「様子を見る」という判断もアリ。
マルチタイムフレーム分析は以上の3STEPで完結してしまう。
次の項目では文章だけではなく具体的にチャートを用いてマルチタイムフレーム分析をやってみる。
実際のマルチタイムフレーム分析の例
ここからは実際のチャートを用いてマルチタイムフレーム分析をやっていく。
例として執行足を5分足、上位足を1時間足と4時間足で分析を行う。
4時間足の分析
まずは最も大きい足である4時間足の分析を行う。
赤の縦ライン時点を基準に話を進める。
以下の添付画像を参照してほしい。
この画像はある通貨ペアの4時間足の状況である。
この4時間足から分析できることを以下にまとめる。
・全体的に上昇の力が強く価格が下落するとお買い得になる
・上昇の力が強いが直近は強めに下落しており単純に買いという判断はしづらい
・4時間足だけで買いとか売りの判断は難しい。よくわからん。もう一つ下の足で判断
4時間足から分析できることは以上である。
マルチタイムフレーム分析の手順として「上位足を見て買いか売りか決める」と記述したが今回のように「よくわからん」というのも立派な答えである。
その時間足でよくわからなければもう一つ下位の足を分析するなり様子を見るなりすることが正解である。
1時間足の分析
4時間足の画像を1時間足に落とし込むと以下の画像のようになる。
1時間足から言えることを以下の表にまとめる。
・全体的には強い上昇トレンド
・しかし直近の下落は急である
・フィボナッチエキスパンションの数値に到達
次の項目で4時間足の分析と1時間足の分析を総合して買いか売りか、それとも様子を見るのか決定する。
4時間足の分析と1時間足の分析から言えること
4時間足の分析と1時間足の分析で共通して言えたことがある。
それは「全体的に上昇が強く値段が下がればお買い得になる」ということである。
懸念されていたのが値段が下がってお買い得になっていても「直近の下落の勢いが強い」という部分だったが1時間足を分析するとフィボナッチエキスパンションが描画でき下げ止まりの根拠が確認された。
以上の分析から「5分足でフィボナッチエキスパンションの数値で反発するような動きが見られたら買ってみよう」という結論に至った。
5分足でタイミングを計ってエントリー!
フィボナッチの数値で反発したら買ってみよう!という結論に至ったわけだが1時間足のフィボナッチエキスパンションの数値付近を5分足で拡大すると以下のような状況になる。
フィボナッチエキスパンション付近の急落を一瞬で上昇で戻す値動きが確認できた。
これを「エキスパンションの数値で反発した」と判断し赤矢印あたりで買いで入るとそこそこのpips数を稼げる。
このようにマルチタイムフレーム分析とは上位足から順番に分析を行い、買い・売り・様子見を決定する。
そして最終的に執行足でエントリータイミングを取ってエントリーする手法でありエントリーの精度や勝率の向上につながる。
様子見をした方がいい場合
先述では買いの分析を例に説明をした。
売りの場合は買いの例の反対の状況である。
では様子見した方がいい状況とはどのような状況か説明していく。
1時間足
下の画像はある通貨ペアの1時間足である。
強い下落を直近で強い上昇でV字回復する値動きが見られる。
この値動きの意味としては「上昇が強い」ということになり買いを検討するのが普通である。
しかし直近の値動きに注目すると、どうやら前回高値付近から強く下落している。
このように上位足で「強い上昇」と「直近高値付近から強い下落」という買いと売りで根拠が対立してしまった場合様子見をした方がいい。
5分足
実際にこの場面を執行足である5分足に拡大してみると買いとも売りとも取れないよくわからない相場になっている。
こういった場面では様子見をして方向感が定まってからエントリーを検討した方がいい。
【まとめ】マルチタイムフレーム分析の方法のおさらい
マルチタイムフレーム分析の方法について長々と説明したが、その方法について以下に簡単にまとめておく。
STEP1.執行足を決める
STEP2.執行足の上位足(出来れば2つ)を分析する
STEP3.上位足の分析から買い、売り、様子見を決める
上位足を分析した結果、買いと売りの根拠がバトルしていなければ(多少ならOK)執行足でのエントリーを検討する。
上位足を分析した結果、買いと売りの根拠が両方あり(強さが拮抗)よくわからない場合は方向感が出るまで様子見する。