
エリオット波動理論。
FXをやろうと考えたことのある人であれば一度は耳にしたことがあるかと思う。また、エリオット波動理論だけで一冊の本や攻略サイトが立ち上がっている事例から「小難しい理論」、「研究しないと使えない」と言ったイメージを持っている方は多いと思う。
しかし私から言わせれば「エリオット波動なんてそんな大層な理論ではないし、そんなこと研究している暇があったらその大層な理論をさっさと現金に変えられるように練習しろよ」と思う。
この記事では専業トレーダーの私が実際にお金を稼ぐための、生活感のあるエリオット波動の使い方を解説する。
よって他の記事とは違いお金にならない情報はカットし使える情報だけ記載します。
この記事を読めばトレード初心者の方でも相場からエリオット波動を見つけ出しエントリーに活かせるようになるはずです。
正直エリオット波動なんてものはこれ以上でも以下でもないのでエリオット波動についてこの記事以外参考にする必要は無い。
目次
エリオット波動とは?
エリオット波動とは相場が上昇(または下降)する時に5回の上下移動をしながら上昇(下降)した相場の場合カウントできる値動きの波の事を言います。
よって何でもかんでもエリオット波動が当てはまる訳ではなく、レンジ相場ではエリオット波動はカウントできません。
以下の画像は上昇エリオット波動が発生したときの例です。
相場に0から5の番号を振りましたがそれぞれ、0~1の区間を上昇1波、1~2の区間を上昇2波、2~3の区間を上昇3波、3~4の区間を上昇4波、4~5の区間を上昇5波と呼称します。
1から5波にはそれぞれ特徴や定義があります。
エリオット波動の各波の特徴と定義
ここまででエリオット波動には1から5の波があることは理解いただけたかと思います。
ここではどのようにして波の番号を確定するかお伝えします。
これから記述する特徴に関しては「そうなることが多い」と言う意味で絶対ではないこと、定義に関しては絶対でこの定義に当てはまらなければエリオット波動はカウントできない相場とみなすことと上昇エリオットを例に説明させていただく(下降の場合は逆で考えればいいだけ)ことを理解してください。
エリオット波動:1波の特徴と定義
1波に関しては特徴と定義がイコールに近い意味合いを持ちます。
エリオット波動の第1波は相場の中に突如現れる勢いの強い波のことを言います。
上昇エリオットの例を画像に示しますが1波は強い勢いで上昇していることがわかると思います。
エリオット波動:2波の特徴と定義
第2波の特徴としては強い上昇をした第1波に対して勢いなくジグザグとした下降をすることが多いです。
また、「第2波は第1波の安値を割らない」と言う定義があります。
第2波が第1波の安値を割った瞬間、上昇エリオットが当てはまらない相場ということです。
エリオット波動:3波の特徴と定義
第3波は全ての波の中で最も強い勢いが出るという特徴を持った波です。
定義としては「3波は1波の高値を抜ける」という定義があります。
エリオット波動:4波の特徴と定義
第4波の特徴は2つあり、以下のような特徴があります。
・勢いのあった3波に対してジグザグと勢いなく下降してくることが多い
・1波の高値付近まで下降してくることが多い
定義としては2波の安値を割らないという定義があります。
エリオット波動:5波の定義
第5波の特徴は2つあり、以下のような特徴があります。
・ジグザグ下降した4波に対して最後の勢いの強い上昇になることが多い
・3波の高値を抜けるかどうかはわからない
5波は特徴はありますが定義はありません。
エリオット波動の調整波と推進波
エリオット波動の各波の構成を見てみると、勢いの強い1波、3波、5波の構成はN字型であることが多く、これを推進波と言います。
反対に勢いの弱い2波、4波は小さなエリオット波動の形を構成していることが多く、これを調整波と言います。
つまりエリオット波動は推進波と調整波が交互に来ていることが多く、勢いの強いN字型の推進波を確認できたら小さなエリオット波動である調整波を待ち次の推進波を取るという作戦を立てることもできます。
フィボナッチリトレースメント38.2まで戻さない波は1つの波としてカウント
添付画像のようにフィボナッチリトレースメント38.2まで戻さない調整波は1つの波としてカウントします。
エリオット波動はどの波を狙えば良いか
エリオット波動の各波の特徴を説明しましたが具体的にどこでエントリーを狙えば良いかと言うと強い勢いの出る3波か5波を狙うといいです。
1波は先述の通り急に現れるので捉えることは難しいです。
2波と5波はジグザグとした動きになることが多いのでレンジに巻き込まれエントリーポイントとしては不向きです。
エリオット波動は何でもかんでも当てはまるものではない
エリオット波動を教えると全ての相場に対して無理やりエリオット波動を当てはめようとする人が一定数出てくるのですがエリオット波動は全ての相場に当てはまるわけではありません。
例えば添付画像のような相場では一方的に下落しているだけであり、波が付いていない(小さい)のでエリオット波動カウントができずエントリーが難しいです。
エリオット波動の波の特徴まとめ
ここまでの話を簡単にまとめておきます。
1波:急にくる。エリオット始まりの合図(推進波)
2波:勢いなくジグザグと下降。1波の安値を割らない(調整波)
3波:最も勢いの強い波。1波の高値は抜ける(推進波)
4波:3波に対する勢いのないジグザグとした下降。1波の高値付近まで下降することが多い(調整波)
5波:上昇エリオットの最後の強い上昇。3波の高値を抜けるかは不明(推進波)
※エントリーを検討するのであれば3波か5波
エリオット波動を見つけられるようになるための練習問題4つ
エリオット波動が存在するが波をカウントしていない画像を貼ります。
その下に私が波をカウントし記入した画像を貼るので実際にあなた自身でエリオット波動をカウントし答え合わせをしてみましょう・
問題1
問題1の答え
問題2
問題2の答え
問題3
問題3の答え
問題4
問題4の答え
エリオット波動5波が終了後の3つのパターンと特徴
エリオット波動は5波までで6波、7波は定義的に存在しません。
しかしエリオット5波終了後にはいくつかパターンがあります。
このパターンを知っておくことでエントリーポイント見つけ出せたり、逆にエントリーを見送るべきポイントがわかるのでぜひ覚えてください。
エリオット波動5波終了後のパターン1:反転パターン
1つ目は相場が反転するパターンです。
この場合の特徴としては5波終了後に高値が切り下がってきます。
この挙動が見られた場合の買いエントリーは避けたほうが良いでしょう。
エリオット波動5波終了後のパターン2:再上昇パターン
相場の勢いが非常に強い場合に見られるパターンで5波終了後ジグザグとした値動きを見せますが安値が切り上がり続ける状態が長時間続きます。
この値動きが見られた場合は売りは避けて再び上方向に動き出したタイミングで買いを検討すると良いでしょう。
エリオット波動5波終了後のパターン3:よくわからなくなる
全てをエリオット波動やパターンで解明できればいいのですがそういう訳にもいかず・・・
エリオット波動終了後相場がグチャグチャになってよくわからなくなることも多いです。
この場合は何もせずにわかりやすい相場になるまで何もしないことが吉です。
エリオット波動5波終了後のパターンまとめ
反転パターン:高値が切り下がる値動き。買いは避け、狙うなら売り
再上昇パターン:長時間安値が切り上がり続ける値動き。再び上昇しそうなタイミングで買い狙い
よくわからないパターン:よくわからないので何もしない
エリオット波動を使ったエントリーパターンを実相場で解説
ここまでの知識をマスターできればあなたのエリオット波動に関しての知識は専業トレーダーのレベルに達しています。
これ以上のことをダラダラと説明しようと思えばできます。しかしお金を稼ぐためのエリオット波動の知識についてはこれで十分です。
あなたはエリオット波動オタクになりたくてこの記事を読んでいますか?もしそうであれば別のブログ記事を読むことをおすすめします。
さて、話を戻しますがエリオット波動を使えるようになっただけではお金は稼げません。
パスタ麺だけではナポリタンは作れないようにこれまでのエリオット波動の知識に他の知識をくっつけて応用しなければなりません。
この項目ではエリオット波動に他の知識をくっつけたエントリーパターンを紹介します。
エリオット波動+移動平均線(MA)
下降エリオットの5波を狙ったパターン。
3波の強い下降を確認した段階で4波の戻しを待って下降5波を売りで狙うことを考えます。
下降エリオット4波の特徴である「1波の安値まで戻すことが多い」という特徴があります。
その1波の安値と200MAが重なった箇所で長い上ヒゲをつけた陰線が出ています。
ここで売るのはアリですね。
下降エリオット波動の5波は3波の安値を下抜けするかはわからないので長く持っても3波の安値付近で利確しておきましょう。
エリオット波動+フィボナッチリトレースメント
下降エリオットの5波を狙ったパターン。
3波の強い下降を確認した段階で4波の戻しを待って下降5波を売りで狙うことを考えます。
下降3波に対してフィボナッチリトレースメントを当てるとリトレースメント50の値付近で高値を切り下げるような値動きが見られます。
このあたりから4波が終了し下降の5波が始まることが予測できるのでこのあたりで売れそうですね。
この例でも下降エリオット波動の5波は3波の安値を下抜けするかはわからないので長く持っても3波の安値付近で利確しておきましょう。
エリオット波動+フィボナッチエキスパンション+5波終了後のパターン
4波から強い下降で5波が発生したが急激に上昇したことで下降5波が終了し下降エリオット自体も終了したことがわかります。
エリオット波動終了後のパターンとして「安値を更新できず反転するパターン」があります。
今回の例では3波と5波がフィボナッチエクスパンション161.8付近で2度強い反発を受けているため「下降エリオット終了後は反転パターンなのでは」という予測を立てます。
実際に安値を更新できずに大きな陽線を出した赤丸部で買えそうですね。
エリオット波動+フィボナッチリトレースメント+移動平均線+調整波
この例はエントリーポイントとしてはパーフェクトだ。
赤文字の数字が大きなエリオット波動で青文字の数字が内部の小さなエリオット(調整波)となっている。
1波を確認したらフィボナッチリトレースメントを引き2波を待って3波を取りたい場面。
フィボナッチリトレースメント50と移動平均線が重なった地点へ調整波の形で到達後大きな陽線が出た。
このタイミングは相場を見ていたら確実にエントリーする堅いポイントだ。
この例のように根拠はたくさんあればあるほど堅いエントリーポイントとなる。
逆を言えば根拠が1つのポイントではエントリーはしたくない。
エリオット波動もまたエントリーの根拠の1つに過ぎないのである。
だからエリオット波動が使えるだけでは勝てない。
最後に伝えたいこと
FXには、なんとか理論とかなんとかの法則と呼ばれるものがたくさんあるがエリオット波動理論に関しては特段内容が小難しく書いてある。
エリオット波動理論だけで本が一冊販売されているくらいだ。
しかし専業トレーダーの私から言わせれば本記事で説明したこと以外を一生懸命勉強したところで1円も儲からない。
時間の無駄である。エリオット波動なんてものはこれ以上でも以下でもない。
「エリオット波動を研究している自分」が好きなタイプの人間はそれこそ画像のような本を買い揃え本にたくさんのメモをし、それを本棚に並べて悦に浸るといい。
基本的に当ブログのコンテンツは「FXでお金を稼ぐために特化した記事」を量産しているので無駄なことは書かないのでFXでお金を稼ぎたい人は他のコンテンツも参照してみてほしい。